プラセンタ注射

プラセンタ製剤である(株)日本生物のラエンネックのアンプルと注射器の画像です。アンプルは茶褐色で白地のラベルにに赤でラエンネックと書かれてます。注射器は5ccでラエンネック2アンプル4ccの褐色の薬剤で満たされてます。

美容や健康といった目的でプラセンタ注射を希望される方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、プラセンタについて詳しく知っている方は少ないようです。
ここでは、プラセンタの原料や効果についてご説明いたします。

プラセンタ注射とは?

日本で認可されているプラセンタ注射は2種類あります。
どちらも厚生労働省認可の医薬品で
(株)日本生物製剤社製のラエンネックとメルスモン製薬(株)社製のメルスモンがあります。
下に簡単な比較をいたしますのでご参考にされてください。

ラエンネックとメルスモンの比較

ラエンネック メルスモン
効能  慢性肝疾患における肝機能の改善  更年期障害・乳汁分泌不全
 用法及び用量  1日1回2mlを皮下又は筋肉内に注射
症状により1日2~3回可
 1日1回2mlを皮下に注射
毎日または隔日
 有効成分  胎盤酵素分解物の水溶性物質 112㎎  胎盤絨毛分解物の水溶性物質 100㎎
 原材料  ヒト胎盤  ヒト胎盤

プラセンタの効果

プラセンタ注射は美容目的から健康増進まで様々な効果を発揮します。

美容的効果

美白、美肌、保湿、くすみ、シミ、しわ、たるみ、くすみ、乾燥肌など

女性特有の悩み

更年期障害、生理不順、生理痛、冷え性など

アレルギー

アトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症など

健康

肩こり、発毛促進、免疫力アップ、疲労回復、免疫力アップなど

メンタルヘルス

自律神経失調症、不眠症、うつ病など

プラセンタ注射の方法

ラエンネック:筋肉注射・皮下注射

メルスモン:皮下注射

どちらの製剤も静脈内投与を行ってはいけないとされています。
しかし、医師の判断で静脈内注射を行っているクリニックもありますのでご確認ください。

プラセンタ注射の方法について

筋肉注射=痛みが強い

と思っていらっしゃる方が多いようですが、皮下注射を行う脂肪層より筋肉の方が痛みを感じにくい部位です。
では、なぜ、筋肉注射が痛いというイメージが強いのか??
それは、痛くてとても皮下に注射できない注射を必ず打つからです。
ラエンネックのようにもともと痛みの少ない注射は筋肉注射の方が痛みは少ないようです。
しかし、1回の注入量が4mlと多いため、注射後の腕の重さが顕著に表れます。
特に筋肉量の少ない女性の場合は注意が必要です。

プラセンタ注射の治療回数

1回の注射でもちろん効果は出ます。
しかし、美容的、健康的目的で治療される場合、定期的な注射が効果的です。
1~2週間に1回の治療をお勧めしております。

プラセンタ注射の考えられる副作用

ショック(頻度不明)

ヒト組織由来のタンパク・アミノ酸などを含有するため

その他の副作用(高頻度順)

注射部位の疼痛 2.56%
過敏症(発疹・発熱・掻痒感など) 0.37%
注射部位の硬結 0.37%
女性型乳房 0.37%
肝機能障害 頻度不明
頭痛 頻度不明

プラセンタ注射の感染リスク

今までに感染の例はありませんが(感染例があった薬剤は使用中止になる)、ラエンネック、メルスモン共に、有効成分としてヒト胎盤由来成分を含有しており、原材料となった胎盤を採取する際には、問診、感染症関連の検査を実施するとともに、製造工程において加熱処理等を実施し、感染症の伝播を防止するための安全対策を講じているが、ヒト胎盤を原材料としていることによる感染症伝播のリスクを完全に排除することができないとされています。

プラセンタ注射と献血

上記感染リスクのため献血をすることを控えるように言われています。同様に、臓器の提供・骨髄の提供なども控えるように言われていますが、この場合、提供を受ける側が承諾すれば提供は可能です。

プラセンタ注射の費用

 

1回(ラエンネック2本) 3,500円
10回コース 30,000円 3,000円/1本

税込み表示です