ベビーコラーゲン

ベビーコラーゲン注射登場

近頃話題のベビーコラーゲン注射！！
ついに当院でも治療が始まりました。

一時は品切れ状態になるほどの大人気を誇っている
全く新しいタイプの注入剤
ベビーコラーゲン注射について解説してまいります。

ベビーコラーゲン注射とは？

正式な名称はHumallagen®といいます。
InjectableHumanCollagen
注入型のヒューマンコラーゲンです。

今から20年以上前、若返りの注入剤と言えばコラーゲン注射でした。
家畜として簡単に入手できる動物の中で、人間に一番近いウシが原材料です。
しかし、アレルギーを起こす可能性があるため、必ずアレルギーテストを行う必要がありました。
手首の内側に、少量のコラーゲンと生理的食塩水をそれぞれ注入して反応を見ます。
1週間後、特に異常がなければ治療可能というものでした。

そのあと登場したヒアルロン酸注射はアレルギーテストが不要ということでコラーゲン注射に変わる治療として現在も一般的に行われています。

ベビーコラーゲン注射はアレルギーを起こす可能性がほとんどない注入剤です。
また、コラーゲンにはいくつかの型があって一般的にはⅠ型とⅢ型がコラーゲン注射には使われてます。
Ⅰ型コラーゲンは体内に最も多く存在するコラーゲンで、骨や皮膚をつくり、弾力性を持たせる働きがあります。
Ⅲ型コラーゲンは細い繊維で出来ていて、組織に柔軟性をもたせます。

従来のコラーゲン注射はⅠ型コラーゲンを主成分にしたものですが
このベビーコラゲンはⅠ型とⅢ型が50:50で配合されているコラーゲン注射なのです。
また、アレルギーを起こす可能性もほとんどないので、テスト不要で当日注入が出来ます。

ベビーコラーゲン注射をすると得られる効果

前述のとおり、真皮のコラーゲン繊維はⅠ型とⅢ型で出来ていますが、加齢とともにⅢ型コラーゲン/Ⅰ型コラーゲンの比率が減少します。この比率の減少が真皮の加齢変化に関係すると言われています。
Ⅲ型コラーゲンが多く配合されたベビーコラーゲン注射は、この加齢変化によるお肌のハリや弾力性、シットリ感を回復します。
また、ベビーコラーゲン注射は注射直後からハリの実感があります。そして、ベビーコラーゲンを注射することによってご自身のコラーゲンも増加するので、注射後、2~3ヶ月後くらいから実感される方が多いようです。
さらに、繰り返しベビーコラーゲン注射をすることによって、持続期間がだんだん長くなります。
1回目は3~10か月程度ですが、2回目以降は2年以上効果を実感される方もいます。

ベビーコラーゲン注射の得意とするところ

目の下や額の浅いシワ

細かいシワへのなじみが非常に良いため、ヒアルロン酸の様にデコボコになりません。
また、肌の再生力が強いので硬かった皮膚も柔らかくなってくるという相乗効果があります。

無表情の時に存在するシワ

マイクロボトックス注射や通常のボトックス注射でも無表情時のシワを伸ばす効果がありますが、それでも残ってしまうシワに対する効果は素晴らしいといえます。また、ボトックス注射より自然な仕上がりになります。

美肌効果

ベビーコラーゲン注入直後の薬剤によるシワの解消ばかりでなく、お肌そのものの再生力が上がるので皮膚の硬さもなくなり小じわができにくくなります。

ベビーコラーゲン注射の不得意とするところ

深いシワ

法令線などの深いシワの治療にはあまり向いていません。凹みを持ち上げる用の注入剤ではないためです。

溶かす薬剤がない

ヒアルロン酸注射にはヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を分解する注射がありますが、ベビーコラーゲン注射には同様の効果を持つようなコラーゲン分解注射は存在しません。吸収代謝されるを待たなくてはなりません。

ベビーコラーゲン注射と献血や輸血などについて

ヒトを材料とするものなので同様に献血、臓器の提供、骨髄の提供などが出来なくなると言われていますが、特に厚労省の指定する特定生物由来の薬剤にはなっていないので禁止ではありません。
ボトックスという商品名が有名なボツリヌストキシンも同様にヒト由来の製剤ですが、厚労省承認の処方薬ボトックスビスタも特定生物由来にはなっていません。

どうしても心配な方は治療を受けないことをお勧めします。

また、身内の方への輸血は可能となっているところも多くありますが、ベビーコラーゲン注射や特定生物由来の薬剤の使用にかかわらず、基本的に家族間の輸血は禁止となっています。

ベビーコラーゲン注射の費用

0.2cc	19,500	麻酔入り
1cc	79,500
	通常針	500
	マイクロカニューレ	3,000または4,000