エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射について

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射は、エラが張っているため小顔に見えない方の咬筋にボトックス(ボツリヌストキシン)を注射することで咬筋を拘縮させ、小顔に見せるという治療になります。

ボトックス(ボツリヌストキシン)とは

ボツリヌストキシンはボツリヌス菌が産出する成分で、抗原性の差によりAからGまでの7種類が存在します。
このボツリヌストキシンには筋肉活動を抑制する作用があり、古くは1820年前半にドイツ人医師Justinus Kernerの論文が医療治療の始まりと言われています。その後、1970年代後半に、アメリカの眼科医Alan Scottが斜視の治療を行い、その後1980年代に入ると多くの治療に用いられるようになりました。
日本においては、眼瞼痙攣、片側顔面けいれん、痙性斜頸、小児脳麻痺における下肢痙縮に伴う尖足、上肢痙縮、重度の原発性腋窩多汗症などの治療に使われています。
美容的な治療としては、ボツリヌストキシンの筋弛緩作用を応用したしわ取り、小顔(咬筋縮小)などが行われています。美容目的の場合は完全自由診療となります。
このボツリヌストキシン製剤の薬剤名がアラガン社のボトックスといい、一般的にボトックス治療というとボトックス以外のボツリヌストキシン製剤を使用している場合にも使われます。

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射の製剤について

韓国Hugel社製の部ツリヌストキシン製剤ボツラックスの外箱とバイアルの画像です。

先発メーカーにあたるアラガン社のボトックスビスタが一般的ですが、ジェネリック製剤が多数存在しており、効果や副作用は変わらないとされています。特に美容先進国の韓国にはボツリヌストキシン製剤があり、韓国の厚生省にあたるKFDA認可の製品が存在します。
費用はボトックスビスタの場合、一般的に高額なことが多いので、当クリニックでは多くの患者様に安心して治療を受けていただくため韓国Hugel社製のボツラックスによる治療を行っております。

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射の適応

「小顔になりたい」「エラが張り出しているのがイヤ」という理由で、顔面輪郭の改善を望まれる患者様は少なくありません。
エラが張っているといってもその原因は様々で、下顎骨が張り出している状態や筋肉(咬筋)が厚くなっている場合があります。また非常に稀なケースですが、耳下腺が肥大してエラが張り出しているように見えることがあります。
このうち筋肉によってエラが出ている場合は、ボトックス注射が効果的です。咬筋にボトックスを注射することにより筋肉の収縮がブロックされるので、奥歯を咬んだときにもエラの部分が膨れなくなります。さらに筋肉は使っていないと委縮(廃用性委縮といいます)して薄くなっていくので、徐々にエラの部分のボリュームが少なくなっていきます。
下顎骨が張り出している場合には効果が少ないですが、咬筋肥大が著明なかたは、この簡単なボトックス注射で激的に変化されるかたもいらっしゃいます。
つい奥歯を強く噛み締めたり、歯ぎしりをしてしまうことが多いかた方、咬筋が張っている方は、ボトックス注入を試してみてはいかがでしょうか。

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射の効果と持続時間

エラの張り出しの原因になっている咬筋に注射します。注射する量には個人差がありますが、当クリニックでは片側20単位を注射します。効果の少ない方は後日、追加注射することもあります。
注射直後に効果が出ることは普通なく、2~3日からだんだん噛みづらさが表れます。特に咬筋を主に使って噛むことをされていた方ははっきり感じますが、だんだんと慣れて気にならなくなります。
実際に小顔効果が実感できるのは3週間目くらいからです。
その後3~6ヶ月ほど持続したあと、徐々に効果は薄れていきます。完全に効果が切れる前に継続してエラボトックス(ボツリヌストキシン)注射を行うと、前の項に書いた「廃用性委縮」がより期待できるので効果的な治療になります。

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射はこんな人におすすめ

• 小顔にしたい
• 筋肉(咬筋)肥大によってエラが張りだしている
• 手術はイヤ
• 歯ぎしりをしたり、歯をくいしばってしまうことが多い

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射の価格

エラボトックス注射 39,800円
診察料 2,750円 診察当日に施術を受けられた場合は無料

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射の実際の治療

治療時間 10分
麻酔の有無
痛みの程度

レベル4

ダウンタイム
メイク 当日から可能です。
シャワー 体温があまり温まり過ぎないようシャワー可
持続時間 3~7ヶ月

エラボトックス(ボツリヌストキシン)注射の副作用・禁忌

禁忌

  • 全身性の神経筋接合部の障害をもつ患者(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症等)
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦
  • 妊娠を予定している方は
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 他のボツリヌス毒素製剤にて治療中の患者

副作用

  • ショック・アナフィラキシーショック・血清病
  • けいれん発作
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