ボトックス(ボツリヌストキシン)点鼻でつらい花粉症にサヨナラ 効果やリスク・費用について
花粉症にボトックス(ボツリヌストキシン)
花粉症そのものを治す治療はなかなかないため、花粉症に対する主な治療は対症療法です。
花粉によるクシャミ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、涙目などを飲み薬によって抑えると、ぼーっとしたり、眠気が強くなったりと、副作用との闘いにもなります。
ボトックス点鼻治療は上記のような副作用のない対症療法になります。
ボトックス(ボツリヌストキシン)とは何でしょう
ボツリヌストキシン(Botulinum toxin)はボツリヌス菌が生成する複合毒素体です。神経節接合部などでアセチルコリンの放出を阻害する働きが末梢性に限られて起こり、筋弛緩作用・鎮静作用があります。
このボツリヌストキシンを無毒化し、医薬品にしたものが米国アラガン社のボトックスⓇです。
現在ではアラガン社のみではなく、ボツリヌストキシン製剤による治療全般を一般的にボトックス注射と呼んでいます。
当院では、韓国製のボツラックスⓇを使用しておりますが、ご希望によりアラガン社のボトックスⓇによる治療も可能です。
保険治療としては眼瞼痙攣・片側顔面麻痺・痙性斜頸・小児脳性麻痺に伴う尖足や下肢痙縮・重度の原発性腋窩多汗症の治療に使われています。
自由診療領域では、筋弛緩作用を利用した額・眉間・目じり・あごの梅干しジワや下腿の痩身、エラの小顔の他に肩こりの治療、ガミースマイル、カウンター作用によるリフトアップなどの治療が行われています。
ボトックスの花粉症への効果とは?
保険治療として行われている腋窩多汗症治療の作用に注目して行われているのが花粉症に対する対症療法になります。
これはボトックス(ボツリヌストキシン)のアセチルコリンの放出を阻害する作用により鼻水を抑えるというものです。
また、近接する目にも作用するので涙を抑えるという効果もあります。
しかし残念なことに、花粉症そのものを治すという根治治療ではありません。
花粉症ボトックスのリスクはあるのでしょうか?
考えられるリスクはありません。鼻の奥に点鼻するので飲み込んでしまうことも考えられますが、特に問題はありません。
また リスクではありませんが 効果の個人差が激しいことがあげられます。早い方だと1週間できれてしまいます。
長い方だと1か月半以上聞いてるという方もいます。
また、繰り返し治療を行うことができますので、通常はシーズンに2回程度行います。
花粉症ボトックスの優れているところは?
通常使用される飲み薬との一番の違いは「眠くなる」や「のどが渇く」などのつらい副作用が起こらないことです。
また、注射する必要がないので痛みがありません。
点鼻しても鼻の中に水が入った時のようなしみる感じもありません。
毎日薬を飲んだり、点鼻したり、点眼する必要がなく、朝起きた時からすっきり、一日中すっきりです。
また、いま行っている治療との併用も可能です。
花粉症ボトックスの実際の治療
横になっていただき、鼻の奥に細い管を使って数滴、滴下します。
滴下後、しっかり吸収させるために10分ほど横になって安静にしていただきます。
治療後数分で効果を実感される方もいます。
効果は一般的に1か月前後ですが、非常に個人差が大きい治療であることもご了承ください。
料金
綿球法 1回 ¥14,300(税込)
滴下法 1回 ¥11,000(税込)
※効果の個人差の大きな治療です。
※治療は繰り返し行うことができます。